にんじんツウMenu

「にんじん」

緑黄色野菜の代表されるものの一つに「にんじん」が挙げられます。毎日、何気なく色んな料理に使われていますよね。こんなに私たちの身近にある野菜ですが、みなさんは「にんじん」のことをどれだけ知っているでしょう? ここでは、思いのほか知られていない「にんじん」の歴史や産地のことなどを紹介していきましょう。

スポンサードリンク

「にんじん」とは?

「にんじん」はセリ科の根菜類です。どこの家庭のキッチンにもある野菜ですよね。食用のみならず、薬用としても大昔から栽培されてきました。栄養が豊富で調理・加工しやすく、どんな料理ともよく合うのが特徴です。日本でも食生活が西洋スタイルに変わってからニンジン独特の匂いを減らしたものが出回るようになりました。今では人参もずいぶん様変わりしているんですね。現在、スーパーなどで売られている「にんじん」は、目新しいものが増え、昔の青臭い印象はもしかしたらもう消えつつあるのかもしれません。

「にんじん」の産地

「にんじん」の産地

にんじんの原産国

「にんじん」の発祥地は中央アジア、アフガニスタンのヒンズークシ山脈とヒマラヤ山脈の合流地山麓と言われています。私たちが知っている「にんじん」はオレンジ色が当たり前ですか、アフガニスタン周辺の野生の人参や品種改良して栽培されているものは白や黄色、赤紫、黒紫など様々です。そんなアフガニスタンは西アジアの内陸にある多民族国家です。西はイラン、南と東はパキスタン、北はタジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、さらに東方の端は中国を隣接しています。人口は2510万人で、首都はカブールとなっています。

日本での「にんじん」の産地

もちろん、日本国内にも「にんじん」の産地はありますよ!まず、第一位に挙げられるのは北海道!ニンジン栽培に適した気候と肥沃な畑が自慢です!次いで千葉県。秋になると、主要産地と言われる北総台地にニンジン畑が広がります。そのほか、青森県、茨城県、愛知県、徳島県、長崎県、鹿児島県などで人参作りが盛んに行われています。

スポンサードリンク

「にんじん」の歴史

「にんじん」の歴史

「にんじん」はアジア型とヨーロッパ型に分類されますが、タイプによって、その歴史も少しずつ違います。「にんじん」の種類については、品種の項目で紹介しようと思うので、ここで詳しくは書きません。アジア型の人参は13世紀に入って中国へと伝わり、その後、16世紀末に日本にやってきました。すると人々は「セリにんじん」、「菜にんじん」と呼ぶようになり、瞬く間に全国各地に広がっていきました。品種改良が重ねられ、地域ごとで様々な品種の人参が発展していきました。当時は原産国のアフガニスタンと同じように赤や黄色、紫、白など色のバリエーションも抱負だったようですよ。アジア型の人参は育てるのが難しいため、国内でも昭和30年以降は市場にもほとんどヨーロッパ型が出回るようになりました。一方でヨーロッパ型は12世紀にヨーロッパに伝わり、15世紀のオランダで、今では一般的となったオレンジ色の人参が作られるようになりました。それ以前のまだ、あまり食用としての認識が薄かった時代にローマやギリシャではニンジンを医療用に使っていました。19世紀になるとフランスで色んな改良種か誕生しました。多くの品種が日本に伝わったのは明治時代に入ってからのことで、一番最初のニンジンは江戸時代に長崎へ上陸しました。今では世界中で様々な料理に欠かせない食材として大活躍しています!

「にんじん」の体にいい調理法

にんじん」の体にいい調理法

「にんじん」の成分を生かす調理法を紹介しましょう。

より多くのカロチンを取るための料理

みなさんもご存知のとおり「にんじん」はカロチンが豊富な野菜です。このカロチンは油との相性がよく、一緒に取るとビタミンAとしての吸収率がより高くなります。

カロチンの吸収率は、生の「にんじん」で10%、ゆでた場合で30%、油を使った場合50~70%となります。

人参の調理別カロチンの量

このことからも分かるように、カロチンを上手にとるには油を使った料理が効果的ですね。天ぷらやきんぴら、手作りドレッシングなどをかけたサラダ、バターソテー、炒め物などがおすすめの料理ですよ。

皮を含めた部分別の料理

皮の近くに一番多くカロチンが含まれています。なので、皮はできるだけ薄めにむきましょう。ただタワシでこするだけでも十分です。ですがアクがあるため、生や煮物などにして食べるときは必ず皮をむきましょう。ここで皮を捨てないで下さいね。きんぴらやかき揚げなどの料理に使えるんですよ。そのほか、芯の部分は固くて美味しくないので、スープなどに、外側は柔らかくて甘みも強いので、サラダなどに向いています。

ビタミンCが壊れるのを防ぐ料理

「にんじん」にはアスコルビナーゼというビタミンCを壊してしまう厄介な酵素が含まれています。人参自体のビタミンCだけでなく、調理した他の野菜のビタミンCまで破壊するという困りものです。アスコルビナーゼは熱と酸に弱いので、ゆでたり、炒めたり、酢を少し加えることで破壊作用は失われます。もみじおろしやジュースなどを作るときは、柑橘系の果汁や酢をかけたあとで混ぜ合わせるといいですよ。ただし、酢が多すぎるのもカロチンを壊す原因になるので注意しましょう。

スポンサードリンク